コミュニケーション力を鍛えたくても、なかなか行動に移せない、勇気が出ないという方はいませんか?
自信をつけたいのであれば、ヒッチハイクがおすすめです。
なぜなら、ヒッチハイクは、始めてしまえば行動するしかなくなるからです。
行動しなければ、野宿することになります。
この記事では、人見知りな私がヒッチハイクに初めて挑戦した体験談から、準備から当日の流れを紹介しています。
ヒッチハイクのきっかけ
会社を退職して5か月後、なんとか次の就職先が決まりました。(転職の体験談)
入社まであと1か月くらい休みがあるのですが、今しかできないことをやりたいと思いました。
無職期間にいろいろな本を読んだのですが、ふと、堀江貴文さんの「ゼロ」を思い出しました。
結局、ヒッチハイクによる小さな成功体験を積み重ねることで、僕はコンプレックスだらけの自分に自信を持てるようになっていった。
引用:「ゼロ-なにもない自分に小さなイチを足していく」, p98, 堀江貴文
そんな中、久しぶりに前職の同期と東京で会うことになりました。
みんなと違って自分は無職、時間もあるし愛知までの帰りはヒッチハイクに挑戦しようと思いました。
そのことを同期に話すと、「マジで!?すごいな」「変なことやってんなぁ(笑)」「頑張って(笑)」と励まされ、後には引けなくなりました。
ヒッチハイク前日
久しぶりに前職の同期と東京観光を終え、秋葉原で解散しました。
その後、私はネットカフェで一泊しました。
いよいよ明日は初のヒッチハイクに挑戦です。
ヒッチハイクの聖地と呼ばれている用賀のマックからスタート予定です。
スケッチブックに大きく、海老名方面と書きました。
ここまで来たら、やらない後悔よりやる後悔。
考える時間があると、やらない理由ばかり考えてしまいます。
寝坊しないように早く寝ます。
ヒッチハイク当日
7:10 用賀駅から用賀のマックまで歩いた。
いよいよヒッチハイクです!緊張します!
「ずっと歩いていたい」などと思っていると、マックが見えました!
ネットで見た光景です。https://kiblog.hatenablog.com/entry/2017/03/20/101640
ついに来てしまった!どうしようと焦っていると、すでに一人ヒッチハイクしていました!
聞いてみると、その人も初めてで、6時くらいからいるらしいです。
お互い頑張りましょうと言って、自分は自販機の裏に隠れました(ヒッチハイクの順番待ち)。
しばらくすると、もう一人来ました!
その人は長野からヒッチハイクしてきて帰りもヒッチハイクするとのこと。
上には上がいるもんだなあと思いました。
8:00 ヒッチハイクの順番待ち。いよいよ自分の出番。
私の前の人が無事ヒッチハイクに成功したようです。(おめでとうございます!)
次はいよいよ自分の出番です。
恥ずかしい気持ちを抑えて、走る運転手に向かってスケッチブックを掲げました。
しばらくスケッチブックを掲げていると、50台くらい通り過ぎましたが、15分くらいで一台止まってくれました!
本当に止まってくれるのかとうれしく思いました!
8:20 1台目で用賀~足柄サービスエリアへ
30~40代くらいの男性と子ども一人の車で、こんな自分を拾ってくれてありがとうございます!と感動しながら乗せてもらいました。
なぜ乗せてくれたのか?と聞くと、「運転で眠くなるから乗せてあげた。普段からヒッチハイクの人は良く乗せるんだけど、前も大学生を乗せたことがある。」と話してくれました。
ねえパパ、今乗ってきた人変なにおいする。
そんなことないだろう
ごめんね、ネットカフェで寝てたらたばこの臭いが染みついてたみたい・・・
一瞬気まずい雰囲気になったかと思いましたが、会話を続けるうちに自然と打ち解けていきました。
自分自身人見知りだと思っていましたが、むしろ一期一会の出会いだと意外と話しやすいかもと思いました。
旅行はよく行くんだけども、アジアよりもヨーロッパの方が世界遺産や歴史もあるし、年取ってからも楽しめるよ。海外とか行ったことあるの?
なるほど、そうなんですね。
僕は北米に行ったことがあるんですが、夏でも涼しくて過ごしやすかったですよ。
蚊もいなかったですし。
じゃあプールはいつ入るの?
確かに、いつ入るんだろう・・・
他にも、私が転職で悩んでいた話や、男性の旅行や海外の話などで自然と会話ができました。
特に、子どものコミュニケーション力はすごく高いですね!発想や質問が鋭い!
海老名サービスエリアが混んでいたので足柄サービスエリアまで乗せてくれました。
よく晴れた日で、富士山もくっきり見えました。
楽しかったです、本当にありがとうございました!と男性と子どもと別れました。
10:20 足柄サービスエリアで苦戦中
足柄サービスエリア。
楽しいドライブでしたが、一気に現実に戻りました。
ヒッチハイクはもうやりたくない。人目が気になる・・・でもやらないと帰れない・・・と思いながら、サービスエリアの出口付近に移動して、スケッチブックに次の行き先を書き始めました。
「静岡」は近すぎるかなと思い、「名古屋方面」と書いて掲げました。
が、現実はそんなに甘くない。やっぱみんな通り過ぎます。
目線は合いますが、ニヤニヤされるか、にらまれるか、ガン無視で止まってくれません。
名古屋ナンバーたくさんあるのになぁと思っていると、一台のおじさんが、「すぐ近くだからごめんねー」とか、バスの運転手が会釈してくれるとか、そういうのはちょっとうれしかったです。
11:40 ベテランヒッチハイカーからの手助け
未だに足柄サービスエリア。
スケッチブックに「静岡」と書き直してやり直しました。
腕が疲れ、笑顔もなくなってきて、心が折れかけた時、一人が近づいてきました。
「お疲れ様です!」と大学4年生のベテランヒッチハイカーでアドバイスをくれました。
- 「静岡」よりも「名古屋」って書いた方がいい(目的地はナンバーを見て臨機応変に変えたほうがいい)
- 場所は建物に近い場所よりもガソリンスタンドの出口の方がいい(運転手の立場になって、止まりやすい場所)
- 運転手へのお礼は、ドライブ中に会話をすること。相手も興味を持って乗せてくれているから。
- 自分に興味を持っている人に乗せてほしいなら、自分から乗せてくれアピールはあまりしない
勉強になるなあと思いながら、二手に分かれて再開しました。
さっきよりもスケッチブックを高く掲げてアピールするもなかなか止まってくれませんでした。
一方、学生さんは、B5の大学ノートに行き先を書いて、20分くらいであっさり乗せてくれる人が見つかっていました。
すごいなあ、いいなぁと思っていると、僕も呼ばれました!
もう一人乗せてくれるか聞いて、許可を取ってくれたみたいです!
同情されて同乗。情けないけど、本当にありがたいです!
12:00 2台目で足柄サービスエリア~名古屋へ
運転手は、東京~名古屋で行き来する30~40代くらいのIT企業の男性でした。
運転手曰く、「静岡方面って書いてたら途中で降ろさないといけないので、止まってなかった」とのこと。
さすが、ベテランヒッチハイカーの言うとおりだと思いました。
これで、愛知までもうヒッチハイクしなくても帰れると思うと、とても気が楽になりました。
若いうちは、今しかできない旅とかシベリア鉄道がいいんじゃないかとか、音楽の話、カクテルの話などいろいろ話しているうちに名古屋に到着しました。
運転手さん、ベテランヒッチハイカーさん本当にありがとうございました。
14:00 ベテランヒッチハイカーと名古屋城観光、ひつまぶし食べる
ベテランヒッチハイカーは、東京在住で、名古屋に遊びに行こうと気軽にヒッチハイクをしたとのこと。
レベル高すぎだろ!(笑)と思いながら、私は一応愛知出身なので、観光案内をすることになりました。
二人で名古屋城に向かって歩いていると、リクルートスーツ姿の女性が「西方面へ乗せてください」と書いたメモを掲げていました!
私は、内心勝ち誇ったように「お疲れ様で~す」と話しかけると、彼女は就活を終えた帰りでヒッチハイクで帰るとのこと。
結構ヒッチハイクする人いるんだなぁ、すごいこと考える人がいるんだなぁと感心しながら、頑張って!と励ましました。
その後は、ベテランヒッチハイカーと名古屋城行って、名古屋駅に戻ってひつまぶしを食べて、風来坊に行って手羽先を食べました(旅のお礼におごりました)。
ベテランヒッチハイカーさんありがとうございました。
まとめ
ヒッチハイクは新しい出会いがとても楽しかったですし勉強になりました。
やった後の達成感はとても気持ちがいいものです。
コミュニケーション能力も強制的に鍛えられた気がしました。
ただし、もう一度やれと言われても、一緒にやる人がいない限りもう二度とやりたくありません。
恥ずかしいですし、人見知りな自分にとってはやっぱり辛すぎます(笑)。
もし、自分が運転手でヒッチハイクの人を見つけたら乗せてあげよう。
少なくとも声掛けだけでもしよう。
人にもっと優しくしようと思いました。
後日談
親にヒッチハイクの話したら、たまたまいい人だっただけで、犯罪に巻き込まれる可能性があるから、もうやめなさい。と心配されました。
親戚のおじいさんは、高齢者は免許を取り上げられるから、スーパー行くときはヒッチハイクしようかななどと言っていました(笑)。
確かにリスクはありますが、自分に自信をつけるためにも、ヒッチハイクのように小さな成功体験を積み重ねることはとても大事だと思います。
以下の記事でもコミュニケーション力を鍛える方法を紹介しています。
ヒッチハイクはやりたくないという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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