FDM方式の3Dプリンターで格子構造を作ってみたけれど、もう少しきれいにできたらなあと思うことはありませんか?
今回は3万円以下の3Dプリンターで、FDM方式と光造形方式の造形物の出来栄えについて比べてみました。
比較内容
造形装置
- FDM方式 BS Cube (2022年1月現在、もう販売していないかも。BS Cube Amazonページ)
- 光造形方式 Mars 2 Pro(Mars 2 Pro Amazonページ)
造形条件
- 「切頭八面体格子_2×2×2」
- サイズ 20×20×20 mm
- 積層厚み 0.2mm
FDM(熱溶解積層)方式 ボンサイラボ BS Cube
- 操作、後片付けは簡単
- 造形時間 約13分/1個
- ノズル移動の際にひげが出る
- モーター音がガタガタ鳴る
光造形方式 ELEGOO Mars 2 Pro
- 後片付けが面倒、樹脂回収、洗浄等
- 造形時間 約18分/6個
- FDM方式のようなひげは出ない
- モーター音は静か
まとめ
Mars 2 ProはBS Cubeのようなひげが出ないことが大きな違いといえます。
造形時間は、BS Cubeはソフトクリームのように塗りつぶすように動くので、6個だと6倍の時間がかかりますが、Mars 2 Proは面で画像を映して固めるので、6個も1個も同じ時間です。
※同じ光造形方式でも、SLA方式はレーザーで塗りつぶすように動くので、その場合は数が増えると造形時間が伸びます。
造形の音は、BS Cubeは3年くらい使っているためか、軸が錆びてきてガタガタうるさいです。X軸、Y軸、Z軸、ファンがそれぞれガタガタうるさいです。Mars 2 Proは購入したばかりで、今はとても静かです。
BS Cubeは久しぶりに設置して、すぐ動かして、片付けることもできますが、Mars 2 Proは、造形後に樹脂を回収したり、洗浄したりでやや手間が多いです。造形ネタをためておいて、一気に造形したほうがいいと思いました。
以上、切頭八面体格子のような構造はFDM方式よりも光造形方式のほうがきれいにできるようです。
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